障害児教育についての共通理解 2001.6.20
本校障害児学級は昭和53年に開設し、平成5年度1年間閉鎖されが平成6年度より再度開設され平成10年度までは3学級あった。今年度は情緒障害児学級1学級のみである。
これまで蓄積してきた本校教育の基本を大切にしながら、学校ぐるみの障害児教育について考えていきたい。
◎みんなで取り組む障害児教育
1 障害児学級の位置づけ
・こどもの能力や特性を正しく理解し、可能性をのばし、自立に必要な生活能力を養うと共に、人権尊重に根ざした仲間づくりをし、ひとりひとりを生かす教育を行う。
2 学校における具体的な取り組み
・全校体制としては、全教職員共通認識のもと障害や障害者に対する理解を深め、共に生きる社会をめざす。障害児学級では、個々の能力を高め、社会自立をめざす。
・交流や啓蒙を通して、豊かな心を育てる。
・三本柱の活動(身体の学習・教科の学習・生活の学習)を通して全面発達を促す。
・能力特性を正しくとらえ、子どもの実態に最も合った基礎的な教育内容や方法によって日々の営みが進められ、真に、支え合える仲間づくりをめざす。
(1)教師集団の共通理解と、子どもの社会自立を目指した個別指導の充実
・子どもの確かな実態把握 毎日の営みの中からそのカギを見付けだす
・指導の系統性 毎日の観察の中から緩やかなステップで
・教材・教具の創意工夫 課題刺激・意欲の喚起
・教師集団の研修 障害児学級の実態から共通理解を深める
(2)健常児学級との交流の充実と質の高い集団(仲間)づくり
・交流のねらい 「人間として同じだ」ということを基本に理解し、認識から実践(体験)の段階に高め、お互いが自然体で接することができる体験をさせる。
・交流の場 交流学級 日々の生活、学活、清掃、昼食、交流授業、その他
学年全校 校外学習、宿泊訓練、修学旅行、学年集会、全校朝会
球技大会、体育大会、部活動、文化発表会、その他
・親と教師の連携の上に立った障害児教育
学校だけが子どもを教育するのではなく、親と教師が、子どもを核にして連携を深め
その子の教育課題を共通理解し、学校・家庭がそれぞれの立場で協力しあう。
・地域・PTAへの啓発と連携 あらゆる機会や場面を通して理解を深める
・教師集団の研修・交流のあり方 今後の課題
(3) 他校の障害児学級や養護学校との交流
※学校ぐるみの仲間づくりを質的に飛躍させる絶好のチャンスととらえ、教職員みんなの創意工夫で本校の障害児教育を進めていきたい。